コルンボード便り May 2015
2015.05.14
今年は葉桜になってから低温が続き、
菜種梅雨をしのぎ、
ようやく五月晴れの気持ちの良い季節を迎えました。
薫風、田植え、植物皆萌える候、
5月を誕生月とする私と致しましても少々背筋を伸ばし直す思いです。
最も「五月雨」と云う季語もありますが・・・。
この時期になると何時も思い出される「夏はきぬ」の歌詞。
卯の花、田植え、早苗、ほたるなど
初夏を迎える序奏語句が盛り込まれた郷愁をも感じる大好きな歌です。
この頃から日中の時間が長くなるヨーロッパ。
この時期の晴天の日は雪解けと初夏が一度にやってくるようです。
何年か前のこの時期にスイスを訪れた折、
スイス人のご夫妻の車に乗せて頂き車窓からの緑を楽しんでいたところ、
家畜の糞尿の臭いが車内をおそってきました。
雪で覆われていた大地に春の到来と共に雪解けが始まり、
雪で封じ込められていた臭いが立ちのぼるそうで、
彼らはこれを“Farmers Perfume”と呼ぶとのこと、
一同で大笑いした思い出があります。
でもやっぱり素晴らしいこの季節、
コルンボードの店内のパネルで初夏のスイスをお楽しみ下さい。




◆ 代表からのメッセージ ◆
-食品にかかわる仕事を始めるに至った経緯 Ⅱ-
スコリナ博士との出会いから13年間、ノルウェーより海藻輸入を行う企業に従事し、
海藻が、土地改良剤として土地の活性化を計ることや、散布剤や堆肥剤として役立つこと、
酪農家の間で問題視されていた奇病対策に飼料として用いること等、製品化を計り、
提案と紹介をしながら全国の農業や酪農に従事する企業や団体を訪れたものでした。
この間に輸出国側から提供された海藻が保有する数々の薬効は、
私自身の知識として蓄積された訳で、天然のものをより良く使用することは、
結果的には我々が生活している地球のも良く「エコ」そのものであることを全身全霊で会得しました。
海藻に関する知識に関しては自負するところでもあります。
瀬戸内海の海辺で生まれ育った私ですが、
地形的にも四季折々の土地の幸にも恵まれた場所で成長させてもらいました。
山口県の海沿いの町、現在のように加工食品などある訳でもなく、
海のもの、里のもの、山のもの、全て自然から与えられたままを
母の調理で食させてもらったことも有り難いことでした。
このような素地があったが故に、海藻から教えられたことが素直に受け入れられ、
また身体のために良い素材を食に生かすという関心が自然に身に付いたと考えます。
この無形の財産をもって北欧は勿論、ドイツ、スイス、オーストリア諸国(ドイツ語圏)の
自然を大切に自然と共に生きている人々に接し、
気持ちを新たに、1975年ピボット・イン・ジャパンを起業しました。
特に食品製造会社の創始者、あるいはその継承者に直接会い、
その業のなんたるかを学び、日本への輸入・販売を行い40余年となります。
取引会社への訪問は自らの運転で出向き、その地域の地形や周囲の景色などを五感に感じ止め、
その地での成り立ちの必然を認識するのは楽しいことでもあります。
こうして築いた人間関係は更に新たな繋がりを広げてくれる、有難い連鎖に恵まれました。
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